八日目の蝉

八日目の蝉

八日目の蝉

図書館で予約していた本がや〜っとまわってきました。
どういう話か全く知らないで読んだのですが、とっても良かったです。
改めて自分が角田さんの小説が好きなことを認識しました〜。それに、作家としての力量がすごい!と感心も。完成度の高い秀作だと思います!!

ある女が生後半年の赤ちゃん(不倫相手の子)を誘拐、逃亡生活が始まります。

角田さんの小説は、いつも最後にぐっとくる文章が書かれていて、最後は涙なくしては読めないのですが、今回もラストのあたり、良かったです。気がつけば泣いていました。

地上では一週間しか生きていられない蝉。仲間がみな死んでしまって一人残って八日間生きていた蝉は不幸なのか。

家族のことがテーマの小説が多いですね。筆者自身も家族のことで悩んだり傷ついたりしたんでしょうか。今年のオススメ本ベスト5に残りそうな一冊!でした。