食の記憶

自分が母になって、自分の子供の頃のことをよく思い出す。


特によく思い出すのが、叔母に連れて行ってもらったフランス料理店のこと。あの頃、私はまだ小学校の低学年で妹はまだ幼稚園だったかな?叔母家族と私たち家族はマンションの13階と14階に住んでいて、フランス料理が好きな叔母によくレストランに連れて行ったもらった。特に個室とかではなかったが、私たち姉妹と10くらい年上の従姉妹達、併せて子供4人と私の母と叔母。そこに男の姿はなく(^^;)、女6人とても楽しかった記憶がある。そしてわたしはいつも大人のフルコース一人前を完食していた!!小さかったが特に動き回ることもなく、従姉妹達のテーブルマナーを見よう見まねで覚え、ナイフとフォークを使って食べていた記憶がある。今のうちの子供達とは・・・エライ違いだ・・・個室でなくフレンチのフルコースを食べに行ける日なんていつ来るのだろう?

きっと女だけということもあり、お喋りしてるだけで楽しかったのかもしれない。大勢で食べる食事はそれだけで楽しいし。


わたしは今でも鮮明にお料理の内容を思い出すことが出来る。グリンピースのポタージュ、野菜のテリーヌ、子羊のロースト、魚介類のムース、デザートの飴細工など・・・カラーで今でもはっきりと思い出す。atupekoは覚えてるかな?
美味しい物を食べることが人生の楽しみの大部分を占めているという、今の私のライフスタイルはこの経験に根ざしているのではないかと最近思う。

叔母達とはその後それぞれ引っ越しをし、互いの生活が忙しくなったこともあり、フレンチをともに食す機会も少なくなった。私の実家は中華や和食の方が好みということもあり、めっきりとフレンチを食べる機会が減ってしまったが、小さい頃に大人の世界を経験させてもらったことは貴重な体験だった。


それに引き替え、あまり食に関心がない我が子・・・手をかけた凝った料理より、お寿司、ラーメン、餃子が大好きなのは何故???フレンチは言わずもがな、イタリアンだってコースは無理無理。2時間なんて絶対おとなしくしていられないもんな〜。まずは個室からチャレンジしてみるか!?